我が家の黒毛さん。子犬の頃から能天気で、平和主義で、人懐っこい犬でした。私は物心ついてからずっと柴犬と暮らしてきたので、こちらの黒毛さんは五代目。しつけに苦労することなどみじんも考えていなかったんですが、甘かった!
部屋の中で隙あらばいたずら。とくにご飯箱のありかをみつけてあけて食べ放題をしていたり、とにかく落ち着きのない犬で、人の話を全然聞かずに暴れるのでかなりきつく叱ったりすることも。あるときそんな自分に嫌気がさして、動物病院に相談したら、その様子は完全に遊んでもらっていると勘違いしていますって。
私の怒りは一ミリも伝わってなかったんかい!虐待かもって不安になった私は一体・・・。
それから成長するにつれて落ち着いて、ただのおバカキャラの犬になりました。可愛い。両親も溺愛していて、散歩は毎日父が行っていました。そんなある日、休日に友人を誘って黒毛さんの散歩に出かけました。
すると公園でたくさんの方に声をかけられました。
黒毛ちゃんじゃない?って。そうです、と立ち話が始まり普段の様子を聞くことが出来ました。
いつもみんなからおやついただいてたんだね・・。黒毛は本当によく食うんだ、って笑っておられました。
私が知らないうちにお友だちがたくさんいた黒毛。そういうことだったのか、すれ違う人になぜか天真爛漫で無邪気な顔をして手あたり次第お座りしていたのは。
その顔で見つめたらおやつがもらえると思ってたわけです。
ありがたいやら恥ずかしいやら。でも、お友だち犬に混ざって一番キリッとお座りしているアピールをしてる姿をみたら、私まで笑えてきてしまいました。犬友のみなさま、本当に感謝です。仲良くしてくださってありがとうございます。
そんな黒毛はもう16歳ですが、まだまだ元気です。明日もお座りしに行きますね!